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成宮寛貴の乱行写真を売る“知人”……「家族」と信じた“取り巻き”の蛮行

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

f:id:nnaoichi-707:20161216155441j:plain沖縄・辺野古沖の埋め立てに関し、国が翁長雄志沖縄知事を訴えていた訴訟で、最高裁判所沖縄県側の敗訴を決定した。これまで沖縄県が示し続けてきた民意が見事に無視されたのだ。高江ヘリパッドにしても国の横暴は日に日に激しさを増している。ここまで国民を無視し、苦しめた上で成り立つのが安倍政権のいう“国策”とすれば、それは民主主義ではなく独裁だ。それを最高裁が支持したことで明らかになったのは、司法の独立も絵空事だということだろう。

第345回(12/10~13発売号より)
1位「成宮寛貴 水谷豊“悲憤の1時間”で決意した『絶縁と欧州逃避行』」(「女性自身」12月27日号)
2位「豊田チカ大橋巨泉さん次女)×永麻理永六輔さん次女) 『私たちのすぐそばに、いまも父たちはいます!』」(「女性自身」12月27日号)
3位「ムスコ飯 第105飯 辻仁成」(「女性自身」12月27日号)

  成宮寛貴の芸能界引退は、現在でも大きな波紋を呼んでいる。特に聞こえてくるのが成宮のコカイン疑惑を報じた「フライデー」(講談社)に対する批判だ。しかし、成宮本人の近しい知人からの証言、写真、録音テープが揃い、取材の結果それらに相当性があったならば、週刊誌は当然報じるものだ。それが週刊誌ジャーナリズムの本分だろう。

f:id:nnaoichi-707:20161216153203j:plainということで、今週の女性週刊誌各誌もこの話題を取り上げているが、特に注目したいのが「女性自身」だ。記事は9日の引退発表の前日、成宮の所属事務所社長が水谷豊の元を訪れ、緊急の話し合いを持ったということがメインとなっていて、タイトルもそうだ。しかし「自身」には話し合いとはまったく関係ない衝撃の写真が掲載されている。

  それが成宮の“乱行写真”だ。

「自身」はこの写真を、「フライデー」に証言した人物とは別の“知人”から入手したという。成宮の周りには常に取り巻きがいて、ときにホテルのスイートルームを借り切ったり、ときに自宅に招いては大騒ぎしていたらしい。そして成宮はそうした友人たちを「家族」と信じていたが、「自身」に写真を提供したのも、そうした取り巻きの1人なのだろう。

 全然「家族」なんかじゃない。

 一方で、成宮にしても「フライデー」での証言が事実なら、「家族」にコカインを買わせたり、セクハラもどきのことをしていたことになる。さらに「フライデー」の告発者には、告発した理由がまがりなりにもあったが、「自身」の写真提供者にはない。単なる便乗だ。

 成宮はロクな人間関係を持っていなかった。

 芸能界を電撃的に引退した成宮だが、今後もマスコミだけでなく取り巻きの格好の餌食となり続ける可能性は高い。海外に逃げてる場合じゃないと思う。

 年末になるとメディアがやる企画の1つが“今年鬼籍に入った著名人”特集だ。

f:id:nnaoichi-707:20161216154043j:plain今週の「女性自身」では、冒頭グラビアで平幹二朗蜷川幸雄白川由美などに対し、交友のあった著名人や家族が追悼文を寄せている。だが、それとは別の“異色対談”も掲載されているのだ。

 それが、今年亡くなった大橋巨泉の次女・チカさんと永六輔の次女・麻理さんの対談である。そこには、父親との思い出など数々が語られているが、対談ラストで語られる2人の娘の宣言は素敵だ。2人は“父親の遺志”を受け継ぐとして、こんな決意表明をしている。

「これからは、私たちが、父たちの『遺志』を継いで。巨泉さんも、父も、日本の『いま』と『将来』を憂い、とても心配していましたから」(麻理さん)
「とくに『反原発』と『反戦』は、お互い母親として、できることを広げていきたいですね」(チカさん)
「がんばりましょう!」(麻理さん)

f:id:nnaoichi-707:20161216154516j:plainなんと力強く、心強い言葉。さすが永六輔大橋巨泉の娘たちである。

 実際、永、巨泉とも、戦争に反対し安倍政権の暴挙に怒りを表明してきた。例えば、永は毎日新聞2013年5月23日付夕刊で、憲法堅持をこう訴えている。

「(99条は)憲法を変えてはいけないという条文です。天皇陛下といえども変えられない。それなのに国会議員が変えると言い出すのはおかしいでしょう」
「国民に義務を課すなんてちゃんちゃらおかしいですよ。憲法は国民を守るためのルール。それなのに99条を変えると言い出すなんて、政治家憲法を勉強してこなかった証しです」

 そして巨泉もまた「週刊現代」16年7月9日号、最後の連載となったコラムで、安倍政権への怒り、そして権力への反発のメッセージをこう発していたほどだ。

f:id:nnaoichi-707:20161216122057j:plain「今のボクにはこれ以上の体力も気力もありません。だが今も恐ろしい事や情けない事、恥知らずな事が連日報道されている。書きたい事や言いたい事は山ほどあるのだが、許して下さい。しかしこのままでは死んでも死にきれないので、最後の遺言として一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。7月の参院選挙、野党に投票して下さい。最後のお願いです」

f:id:nnaoichi-707:20161216153401j:plainだが永や巨泉に代表される反骨の、そして戦争の恐ろしさを知る人々は年々減り続けている。しかし、彼らの“遺志”は子どもたちに受け継がれていた。素敵! 現在、ジャズシンガーとして活躍するチカさん、そしてアナウンサーの麻理さんの今後の活動、活躍に期待したい。

 今週は「女性自身」ばかりがランキングしているが、しかし、2位の対談と同じくらい感動したのが、辻仁成連載コラム「ムスコ飯」だ。

 今週は辻の“ムスコ”が「クラスの子に差別されている」というエピソードが記されているのだが、そこで語られる“ムスコ”の言葉、差別に対する考えが素晴らしすぎるのだ。

f:id:nnaoichi-707:20161216152803j:plain「みんなが人を差別しないで、平和でいられる社会をね、ぼくは考えたい」

 これはほんのさわりだ。もっと、もっと多くのことを中学生の“ムスコ”は語っている。是非、雑誌を読んでください。本当に。   

 

 

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